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  • 2024/02/23 (金)
  •  能登半島地震発生から50日が過ぎた。現地ではボランティアの支援活動が本格化しているが、郡市が豪雨災害で経験したように復旧復興の道のりは長いものになりそうだ▼災害が大規模で広範囲になるほど、発災後の被害状況や安否確認は難しくなる。東日本大震災で携帯電話が使えなかった状況を聞いていたが、8年前の熊本地震でも人吉市内で一時通話できなくなり、同僚への連絡に苦慮したことを思い出す▼災害時の情報収集、伝達手段として見直されているのがアマチュア無線。世界中で交信が楽しめる趣味として知られているが、東日本大震災で情報収集に貢献したことを教訓に、初代会長の故・那須智治さんが中心となって平成29年に設立されたのが「人吉・球磨アマチュア無線災害ネットワーク」。交信訓練を重ねながら点だった無線局を線で結ぶ活動を続けている▼今後の課題に挙がるのは、愛好家の高齢化と減少。球磨村では、豪雨災害を契機に地元クラブが防災ツールとしてPRと普及に力を入れているが、同ネットワークも若い世代の裾野を広げようと、夏休みに4級免許講習会を計画中▼ちなみに小学生でも取得可能。社会貢献の面からも挑戦を。

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