HOME>>瀬音

  • 2024/02/20 (火)
  •  「馬車馬とがむしゃら以外に働き方なんてあるのかい?」。働き方改革の取り組みが進む現代社会のサラリーマンに昭和世代の主人公が問いかける。過日放送されたTBSの金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」の一場面▼阿部サダヲさん演じる主人公が昭和から令和にタイムスリップするヒューマンコメディー。時代設定はバブル景気が始まったと言われる昭和61年。そして主人公がタイムスリップするのが38年後の令和6年だ▼これまで数多くの人気ドラマを手掛けた宮藤官九郎さんのオリジナル脚本。阿部さん演じる主人公は超スパルタで名を馳せる中学校の体育教師。言葉遣いが荒く“不適切”な言動を繰り返すが、令和に来て感じる“矛盾”に一石を投じる▼「〇〇ハラスメント」という言葉が飛び交うようになり、悩んでいる会社の同僚や部下に「頑張れ」と気軽に言えない時代にさまざまな角度から「~しちゃダメですか?」と問題提起する▼過剰なまでにコンプライアンスが唱えられ昭和世代にとっては窮屈さすら感じる現代社会。昭和の“ダメおやじ”が放つ“極論”が平成世代の若者らの心にどう響くのか。今後の展開から目が離せない。

トップへもどる