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  • 2024/02/08 (木)
  •  大学受験が始まり、来月は高校だ。新型コロナとインフルエンザ予防でマスクは手放せないが、巷では非着用者が増えてきた。ひところとは大違いだ▼国内で新型コロナウイルスが流行し始めた2020年上旬を思い出してほしい。郡市初の陽性者報道の際、誰もが恐怖におののき犯人捜しは激烈だった。また同濃厚接触者への扱いも、今となれば過剰というより異常に思えるほど。それがどうだ発症後のリスクは変わらないのに、国による5類移行後の今はほぼ無関心な社会だ▼多様という言葉を耳目にしない日はない現代。真に多様性を受容する社会では寛容が不可欠ながら、これは無関心と表裏一体でもある。さらに両者の見極めの難しさが、物事の正誤の判断を困難とする。たとえば自己利益と親交を理由の付和雷同も、社会正義の狭間における寛容を装った無関心ならば不当となろう▼連日、能登半島地震の被災者の苦悩に続き政治とカネの報道にふれる。ともに大きな問題だがこれほど感情の異なった話題もなかろう。寛容は論外、無関心などもってのほかであり率先し注視すべきだ▼冒頭のマスク着用。周囲に関心を持ち、場に即した寛容さを忘れずに。

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