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  • 2023/11/27 (月)
  •  世界中のどんな人も心に「しあわせのバケツ」を持っている―。キャロル・マックラウド作、デヴィッド・メッシング絵の絵本「しあわせのバケツ」。この絵本と先日、万江小学校の「花いっぱい運動」終了式で出合った▼11月は熊本県の人権月間、12月4日から10日までは人権週間。テーマは「“誰か”のことじゃない」。老若男女、性別、年齢、国籍を問わず「誰か」の人権侵害を他人事でなく“自分事”として捉え、互いの人権を尊重し合うことが大切▼件の「しあわせのバケツ」は人が喜ぶことをするといっぱいになり、嫌がることをすると空っぽになる。互いに思いやり、親切にすればみんなが幸せになれることを「バケツ」に例えて優しく説く。教育委員会職員の語り口も相まって、読み聞かせの後は心にじんわり温もりが広がった▼今月1日、人吉市内の認定こども園と保育園4園のSDGsの日の合同ボランティアを取材した。「“どうぞ”と“ありがとう”があれば争いは起きない」と園長。落ち葉を集める子どもたちは自然と「どうぞ」「ありがとう」と譲り合い、お礼を言っていた▼今一度、日常を省みて、誰かの「しあわせのバケツ」を満たせる一日に。

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