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  • 2022/12/29 (木)
  •  記者生活も長くなると、地域住民から相談事を持ちかけられることが度々ある。「どう思われますか」から始まり「どうしたらよいですか」と見解を求められることも。浅学非才の身ゆえ普段の情報収集や学びは必須。異動が多い他紙の記者と違い“定点観測”が可能なため回答できる事象もある▼電話での相談も多いが、特に年末は忘年会と称した会合に呼ばれる機会が急増。もちろん“残業”ではないため自腹での参加。会社からもらったボーナスは飲食代で泡と消える▼しかし、参加した会合では考えてもいなかったことを享受いただけたり、新たな気づきもある。今後も“記者稼業”を続けていく上では大切な時間。毎晩、家を空けることへの家族の理解に感謝する日々が続く▼悩み事を聞き紙面に掲載した後に思わぬ場所で再会。「おかげでうまくいきそうです」とのうれしい報告も。つい先日も取材先で呼び止められ感謝の言葉をいただいた▼地域住民や社会的に弱い立場の人の困り事に耳を傾け、正しい事実を客観的に伝える記事の発信は地方紙にとって生命線。「記者として地域のために何ができるのか」。考えさせられた1年も残りわずか。

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