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  • 2022/05/28 (土)
  •  周知のとおりわが国には四季がある。しかし全国的な気候変化がその価値観に影響を与え始めた。そろそろ東洋医学で梅雨を指す“長夏”を加えた五季の認識も芽ばえそう▼先週から郡市は晴れと雨を繰り返すが、迎え梅雨なのは間違いない。ちなみに過去10年をさかのぼった九州北部の梅雨入りの平均は6月7日前後。梅雨絡みでは日本気象協会が、今夏はラニーニャ現象で西日本の降水量が増えるとも伝える▼ところで梅雨時と重複する季節の風物詩のひとつがツバメ。郡市では飛行する個体数が急増したようだが、以前の小欄で述べた営巣ツバメ一家の動画配信先でも、3日前までに全5羽の巣立ちが完了した。人吉市では被災地の空き地上空を進む様子が希望の象徴に思えた▼話を戻せば、同協会が26日に発表した「梅雨入り予想」では九州南部と北部のいずれもあさって30日の見込み。しかし来週前半には晴れ間もあり多少はずれこむにせよ、例年と比較すれば確実に早い▼熊本豪雨から丸2年を目前の不快情報すら心構えを高めるきっかけとなる。余談だが一昨年の7月2日の天候は晴れのち曇りだった。それぞれが知見を教訓に思考すべき梅雨入り前。

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