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  • 2022/05/26 (木)
  •  国土交通省と県が公表した球磨川水系河川整備計画の原案について、球磨川流域12市町村を対象に10会場で開かれた公聴会がこのほど終了。人吉球磨の8会場では応募した郡市民21人が意見を述べた▼「ダムを造ると言ったり、造らないと言ったり、また造ると親の代からの苦労はいつまで続くのか」。ダム問題に50年以上も翻弄される五木村の会場で60歳代男性の声は力強く、会場から拍手が起きた▼ダム建設予定地を抱える相良村会場では、川辺川左岸で被災した生駒水産の生駒泰成さん(58)が「ダムが清流を奪う」と批判。多くが公聴会の在り方に疑問を呈し、流水型ダムに反対の声を上げた▼国、県は公聴会と並行して進めたパブリックコメントを計画策定に反映するという。気になるのが、公聴会の発言がホームページや意見箱に寄せたコメントよりも重いのか、それとも同じなのか▼生駒さんが言う「単なるガス抜き」ではいけない。五木村の男性は「ダムによらない治水を10年以上もしなかったのが原因」と丁寧な説明を求めた▼蒲島郁夫県知事による住民説明会が6月5日に五木村、7月2日に相良村で予定されている。疑問への真摯な対応を求めたい。

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