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  • 2022/05/20 (金)
  •  農家の高齢化と減少が進む郡市の農業。各組合は、今後も事業を維持するため組織合併の動きを加速化させている▼その一つが葉たばこの耕作組合。健康志向でたばこの需要は減少傾向。日本たばこ産業(株)が廃作を募ったことで郡市の作付面積も400ヘクタールを割った。先月1日には、熊本県と大分県の耕作組合が県境を越えて合併し「中九州たばこ耕作組合」が誕生した▼さらに今月31日に合併賛否の判断が迫っているのが畜産農協。球磨を含む県内3畜協の組織だけでなく、家畜市場も大津町の県家畜市場に統合されるため、高齢者や少頭飼養の組合員は遠くなるとして不安を抱く▼組合側は今後、組合員や子牛の出荷頭数減少により財政が厳しくなり、組合員に負担を強いることになると説明。また、球磨家畜市場は2カ月ごとの開設だが、県市場は毎月開設と頭数増加によるスケールメリットも説く▼さらに、JAくまを含む県内14JAを合併する「熊本県域JA構想」も令和6年4月を目指し検討が進む。いずれも合併を決めるのは組合員。自身の経営を見据えてどう判断を下すのか。ただし、賛成には3分の2以上というハードルが横たわる。注目したい。

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