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  • 2021/11/22 (月)
  •  「おはようございます」「お帰りなさい」と年間を通し、朝夕の登下校の時間帯に子どもたちに優しく声を掛け、見守りを続ける黄色い帽子とジャンパー姿の高齢者による「人吉市こども王国保安官」の姿が目につく▼同保安官制度は全国的にも珍しく、創立から15周年を迎えた。児童生徒にあいさつ運動や交通安全指導のほか、不審者を見つけた場合は、その特徴を把握し、速やかに関係機関に通報する大切な任務も担っている▼その成果もあって、登下校時の交通事故、「誘拐」などの大事件は発生しておらず、保護者も保安官たちに感謝している面が多い。また、児童生徒はすれ違う人にも笑顔で元気良くあいさつを交わすなど、観光客からも「気持ちが良い」と、とても好評だ▼同市老人クラブの会員数の減少に伴い保安官の登録者数も減っているのが気掛かり。保護者なども登録し、市教育委員会は新たな登録を呼び掛けている。若い世代と高齢者の“絆”を保つためにも同制度は継続していくべきだろう。そのためにもぜひ協力を▼保安官には、これからも健康に留意され、児童生徒の安全、安心のためにも登下校中の見守りを続けてもらいたいと切に願う。

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