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  • 2021/09/17 (金)
  •  史上最年少の19歳1カ月で王位、叡王、棋聖のタイトルを獲得した将棋の藤井聡太三冠。過去に三冠を同時達成したのはわずか10人で、10歳代では初となる歴史的快挙。今年度の勝率は8割を超えるなど好調を維持し、10月には四冠を懸けた竜王戦に挑む▼新聞や雑誌では「怪物」「神童」「大天才」といった異名で紹介され、その一挙一動に注目が集まる。対局中の昼食メニューが取り上げられ、先の叡王戦で食べたデザートは売り切れ続出というから驚き。対局後のインタビューでは「現状で満足せず、自分の将棋にしっかりと向き合っていく」と語った。若き棋士の快進撃はまだまだ続きそう▼きょう17日に告示された自由民主党総裁選は、紆余曲折の末に4人が出馬する見込み。新総裁は第100代総理大臣に就任し、自民党にとっては次期衆議院議員選挙を戦う上での“顔”になる。29日の投開票まで予断を許さない状況が続く▼破竹の勢いで勝ち星を挙げる藤井三冠だが、その裏には妥協を許さない不断の努力がある。将棋界は新たなスター誕生に沸くが、今回の総裁選で国民の期待を集めるような大局観を持ったリーダーは果たして生まれるのか。

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