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  • 2021/04/21 (水)
  •  昨年7月豪雨により被災した市町村で今後の復興の指針となる「復興計画」が策定された。令和3年度は計画に基づき、いかに実行、実現されるかが問われていく。言い尽くされた言葉ながら絵に描いた餅にならないことを願いたい▼人吉市も復興基本方針、復興計画を策定。今年度は同計画に基づき被害の大きかった地域に応じた住まい、なりわい、コミュニティーの再生、避難方法などの課題解決へ向けた取り組みについて住民自らが話し合い策定する「復興まちづくり計画」の地区懇談会が始まった▼重点地区となったのは、水害を受けた球磨川沿いの8地区。いずれも住宅被害が甚大で、移転や避難の在り方の見直しが迫られている。初回は互いの顔合わせとなったが、自己紹介は被災体験の披歴の場となった▼そこで聞かれたのは「ここまで水が来るとは思わなかった」「大丈夫と油断していた」との反省。昭和40年の7・3水害体験は、生かされるよりも逆に避難判断を遅らせていた。また、球磨川の出水期が迫る中、不安の声も多く上がった▼懇談会でもまずは避難方法の話し合いを進めていく。命を守る最善策は何か。今のうちに考えて行動を。

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