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  • 2021/04/06 (火)
  •  すでに郡市では散り終えたサクラだが葉桜をはじめ彩り豊かな花々が楽しめる。二十四節気の一つ、清明を過ぎてなお一層、命の営みがかいま見える▼寒さが緩み冬のなごりが姿を消す一方、多種な花々の開花など万物の息吹が美しく、また力強く思える春の営み。季節の入れ替わりが顕著なこの時季、現象は七十二候でも表現されるとおり。初候は玄鳥至▼文字どおり、南方より渡来したツバメが営巣し子育てに励み始める季節だ。昨日、来宅の知人を迎えた玄関先で、穏やかな春の日和に水を差したのがツバメだった。オスどうしか、はたまたつがいかは不明だが、けたたましく低空で争い去って行った。ことしのツバメの初見がけんかとは、先が思いやられる▼ツバメと聞き、まず思うのが繁殖行動。中でも懸命な子育てぶりは周知のこと。育児といえばわが家に残っていた三男が先日、進学を機に家を出た。健康面と習い事、さらには学業や進路に夫婦で腐心、汗した日々も今となれば懐かしい思い出▼先日の入学式では満開のサクラが出迎え、引っ越しも無事完了。寂しさは尽きぬが、清明よろしく新たな躍動が頼もしく期待もする。前途洋々たれ。

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