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  • 2021/04/03 (土)
  •  過日、ある方の通夜へ。コロナ禍の影響で一般会葬は密を避け早い時間帯から。出入り口の扉は換気のため常時開放され、体温測定器や複数箇所に手指消毒液、受付には飛沫防止のアクリル板、着け忘れた人へマスクも備えてあり、感染防止対策はぬかりなし▼葬儀場に限らず、不特定多数が出入りするとあれば、念には念を入れて過ぎることはない。ともあれ、年を重ねるにつれ通夜、葬儀に参列するたび何らかの意味があるのではとの思いが募る人との出会い。相手が誰であろうと偶然ではなく必然ではと。無論、別れも▼かつて、何より家族を大切にし、もうすぐ誕生するわが子との対面を心底楽しみにしていながら急逝した友の通夜、葬儀では、参列した同級生それぞれが出会いに感謝し、絆が一層深まった▼過日の通夜式、ご住職が説かれたのは、時には自分と向き合い、出会いというご縁を大切にする意義。参列者が口々にしていた「ありがとう」の5文字とも重なる。まさしく故人がつないだご縁。これからの人生で幾度となく繰り返すであろう出会いと別れ▼兎にも角にもこうして生かされていること、きょう一日を迎えられたことに感謝。

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