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  • 2020/10/29 (木)
  •  先日、郡市出身で在京の知人が一時帰省。復興過程を外から眺めてきた彼の目にわれわれの決断と方策、行動はどう映ったか▼海外では一般的な「私はがんばった」の主張も、国内ではせいぜい小学生まで。周囲の目を気にしがちな思考はマイナスに捉えられがちだが、適正な評価は外部に求めるべきだ。他人へのアドバイス並みに、自己を評価できる人はそれほど多くはない▼本紙と情報交換する静岡県伊東市の伊豆新聞。そのコラムで、70年前に熱海市街地の4分の1を焼失した「熱海大火」時の迅速な復興ぶりを紹介していた。それは発生から4日後に、関連法案が衆議院を通過するというもの▼1950年4月14日未明の発生後、当日午前には資材搬入とバラックの建設開始。15日、500人の消防団員が10日間の作業を開始し建設省と県、市幹部らが徹夜で再建案を協議。17日に上京、大臣への猛アピールの末、18日法案通過、19日に復興工事開始▼信じ難い実話だが、末尾では復興要素の一つとして市長、市議、市職員、県議に国会議員らが最善の選択と行動を自主性を持って行ったことと締めている▼やはり周囲の目、意見が気になって仕方がない。

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