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  • 2020/10/13 (火)
  •  人吉盆地は秋本番。行楽で気分転換という人も多かろう。この時季、注意が必要なハチの害で攻撃性が強まるスズメバチには要警戒。子どものころ、山で顔を刺された親の痛々しい姿は今もって脳裏から離れず、小子も取材先で間一髪、車の窓を閉めて難を逃れた経験がある▼近づくだけで危険とされるスズメバチの巣は住家の軒下や木の枝など身近な所にも。動きや音、黒いものに敏感に反応するため、個体に気付いても“慌てず、走らず、騒がない”が賢明。自治体によっては安全にハチの巣を駆除する防護服を貸し出している所もあり、必要なときは確認を▼もう一つ、食欲の秋故、気を付けるべきは毒キノコの誤食。天然のキノコは香りや味、ともに申し分ないが、食用か否か分からないものは採らない、食べない、売らない、人にあげない―の4原則が大事。今秋、熊本県内ではシイタケやヒラタケなどと似ているツキヨタケ(毒キノコ)による食中毒が発生している▼ともあれ行楽は安全安心が大前提。スズメバチ、毒キノコ、ともに人命を脅かすから侮れない。事が及んだら安易に自己判断したり我慢せず、速やかに病院で治療が先決と改めて。

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