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  • 2020/01/31 (金)
  •  当初、中国の地方都市の出来事と高をくくっていた新型コロナウイルスによる肺炎。旧正月「春節」の連休も重なって日本など世界各国に飛び火し、日を追うごとに感染者が増えている▼潜伏期間があり無症状の感染者もいるというから厄介。中国は都市封鎖や団体旅行の渡航を禁じ、昨日にはWHO(世界保健機関)が緊急事態宣言を出したが、いずれも遅きに失した感は否めない▼鳥インフルエンザなど家畜伝染病の場合、殺処分と移動制限による封じ込めを行うが、大切なのは早期通報と初動防疫。今回の新型肺炎の場合、中国側の初動は十分だったのか。ぬぐえぬ疑念が不安を助長する▼一方、ランタンフェスティバルを開催中の長崎市など、春節の観光客を見込んでいた九州各地の観光地には大きな痛手。長期化すれば春の観光シーズンはおろか夏の東京五輪にも影響を与えかねず、経済的損失も計り知れない。一日も早い収束を願うばかり▼暖かい日が続いて忘れがちだがインフルエンザ対策も怠りなく。感染症予防にはマスクの着用や手洗いの励行に加え、免疫力を高めるための十分な睡眠と摂生が肝要。暖冬で豊作となった旬の冬野菜で滋養を。

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