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  • 2020/01/27 (月)
  •  先週、全国紙の記事に目を通していたところ、第一生命保険恒例の「サラリーマン川柳」の入選作100句が発表されていた▼「我が家では最強スクラム 妻・娘」「お小遣い 値上げトライも 逆ジャッカル」「『ワンチーム』 にわかに課長が 言い始め」など昨年秋に開催されたラクビー・ワールドカット日本大会になぞらえて、中高年の悲哀を詠んだ作品には共感を示す人も多かろう▼また、「ノーサイド 笛が鳴らない 我が職場」「還暦は ゴールじゃなくて 通過点」「会議数 減らせないかと 会議する」などのように社内で一向に進まない働き方改革を嘆いた作品にはうなずけるものがある▼金融庁の審議会が算出した“老後に夫婦で約2000万円”問題では、「定年や 辞めるに辞めれぬ 2000万」「足りないの? そもそも無いよ 2000万」などと不安を抱く人たちの心の内を的確に詠んだ作品が目立ったという▼他に、「割勘も 新入社員は ペイでする」「おじさんは スマホ使えず キャッシュです」「AIに 引き継ぎするのが 大仕事」などの中高年の日常の戸惑いを詠んだ作品には共感する。いずれの作品がトップ10に選ばれるのか楽しみ。

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