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  • 2019/10/26 (土)
  •  時代が平成から令和となり、昭和の響きが懐かしくすら思える昨今、周囲から無くなった品に思いを巡らす▼三十数年前は、ダビング済みのカセットテープをウォークマンで聴いていた。そういえば、当時の流行曲だったその歌詞には「カード電話」や「留守電」「ディスコ」など、今の若者には耳慣れないワードが並んでいる▼先日の即位礼正殿の儀を拝見し、改めて新時代の到来を意識する。すでに3つの時代を生きたのだと感無量。昭和を冷笑した、平成生まれの子らも複雑な心境だろう。ポケベルなども実は平成に誕生した品の一つである▼そういえば、大都市の駅では切符の自販機が異様に少ない。また通勤時間帯に切符を通そうと自動改札で手間取れば、あっという間に渋滞が発生。今や一般観光客や地元民と思しき高齢者もICカードをかざして通過する▼切符といえば過日、市内のある小学校が実車を使ったバスの乗降体験を実施。基本を学ぶ機会の提供だ。ついでに、公衆電話の使い方も必要と思うが、どうか▼戦後に定着した公衆電話。災害時の有効な連絡手段であり、現に今でもスマートフォンを置き忘れたら探し回る。残ってほしい昭和の産物だ。

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