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  • 2019/10/10 (木)
  •  行政に関心深い知人から「人吉市議の定数削減には反対」と電話をもらった。町内会長連合会理事会で「5、6人削減をと意見、検討へ」の本紙記事を見て言いたくなったという▼定数削減を望むのは市財政の厳しい事情、人口減少、類似都市との比較などが理由。一方では「削減して少数になれば、市民の声が行政に届きにくくなる」との声も根強い▼知人は主張した。「定数削減は主権在民に逆行する。むしろ報酬を減額して定数は増やすべき。それなら民意は反映できる」。今でもなり手が多くはないのに報酬を減らせば?との心配には「農業委員などはもっと低い報酬で貢献している」▼議員のなり手不足は全国の市町村で深刻で、報酬引き上げをして対応するところも。実現しなかったが数年前、立候補者不足が続く高知県のある村は、有権者が予算などを直接審議する「村総会」の設置を検討して注目を浴びた▼知人の主張は「政治特区を設け、増員した定数を校区ごとに割り当て推薦で決める。なり手不足なら、地域の実情や住民の声を最も知る町内会長に委ねるとよい。これぞ“市民ファースト”」▼市議会も自ら、定数削減等に関する動きを始めたとの話も伝わる。

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