HOME>>瀬音

  • 2019/10/05 (土)
  •  相良村の徳田正臣村長が今期限りで退任しそうとのうわさは耳にしていた。任期満了の来春までまだ間があるこの時期にまさかの表明、それも職員を前にと異例ぶり▼首長の進退表明は、改選前の最後の定例議会で与党議員の質問に答えた形でが一般的。それが議会、議員をさて置き…とは心情がうかがえる。調べたら前回の出馬表明も庁舎内の村民ホールでの記者会見。「良き村政の流れをストップさせない」と3選への意欲を見せていたものだ▼現在10人の議員のうち、与党とされるのは1人だけと伝わる。副村長、教育委員などの人事案件から最近では柳瀬石倉整備、中学生の海外研修など重要施策の相次ぐ否決もうなずけよう▼それに抵抗したかのように徳田村長も「議会を解散、村長も辞職して同日選挙で民意を問うべき」と申し入れ、可決された自らの給与減額条例を施行しなかったこともある。「郡市の議会で、最も目が離せないのは相良村」とも言われるゆえんだろう▼突然に見える不出馬表明の中では次期村長“候補者”、選ぶ村民への熟考期間を提供との発言もあった。村民の一人は、選挙情勢の加速を予測しながら「車の両輪」「是々非々」を望んだ。

トップへもどる