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  • 2026/08/20 (木)
  •  「男は涙を見せるな」「涙は心の汗」などと感情表現の抑圧が美徳の時代を知ればこそ、高校球児と観戦者らの感涙ぶりが心に響く▼6月の沖縄を皮切りに地方大会から続いた全国高校野球の熱戦も22日に終わる。初出場でベスト8に進出した有明高校の活躍は言わずもがな、選手はもちろん観客は負けて悔し涙、勝ってもうれし涙に暮れるのだろう。そして、その様子を眺める私たちだって、目頭が熱くなる▼ところで、涙の成分は落涙時の感情で変化する。悔しさや怒りを覚えた際は塩辛く、喜びや悲しさなどプラス感情ならば水っぽいなど。さらに涙には、副腎皮質ホルモンなどのストレス物質を排出する働きもあるという。涙を流して気持ちが落ち着くなど、東日本大震災を機に広く認知、発展した“涙活”がまさにそう▼先の甲子園で比喩的な涙を例に挙げればまずは感涙。そして声涙や熱涙、さらに血涙や悲涙がある。その日の勝利に全力を傾けてきた選手と家族らの思いなど、苦労と希望の交錯を知ればこそ彼らの涙の美しさは特筆ものだ▼青天井の物価高と天災で涙目の国民は多い。涙に暮れてばかりもいられないが、泣きたくなる気持ちは当然の世。

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