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  • 2026/03/05 (木)
  •  「会議は踊る、されど進まず」。これはオーストリアのウィーン会議をあざ笑った名ぜりふだ。三人寄れば“文殊の知恵”の他方、“かしましい”などのことわざもある。議論を通じた高尚な会議運営は意外と難しい▼いかに時代が進み勤務形態が多様化しても、会議の必要性と普遍性は変わらない。メールは単一方向の情報伝達と共有で、チャットならば軽度の相互確認だ。やはりウェブ上を含めた参加者が一堂に会した会議体でこそ、互いに偏重情報を解消し合意形成に向けたコミュニケーション手段と思う▼会議体といえば特別会期中の国会、中でも巨大与党が大勢を占める衆議院で、果たして十分な議論は尽くせるのか疑問に思う。しかしそれも国レベルの民意が現状であり、国民の批判が多いほど言行不一致の自己矛盾をもはらむ。高市首相は寡占国会故に、真摯な応答と言動を心掛けるべきだ▼物価高騰に石油卸価格の上昇傾向、為替など社会環境は常に変化し、地方の零細企業では厳しい状況が続く。結局は目標管理指標などに依拠、議論を尽くす会議体が不可欠か▼融和演出に偏って問題を先送りしたウィーン会議。その結末は革命による体制崩壊だった。

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