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2026/02/18
(水)
- 「日本遺産」に認定されているように長い歴史と多くの文化財が残る人吉球磨。史跡の代表格、人吉城跡は「日本100名城」にも選ばれ、球磨川と胸川沿いの石垣は人吉市ならではの景観▼城といえばこうした堅固な石垣をイメージするが、中世の山城は、小山や丘陵など自然の地形を生かした造り。そのため時代とともに山林化が進んで分かりにくくなっている所も▼その一つが、湯前町の里宮神社裏手に広がる湯前城跡。竹や木が生い茂り、人が立ち入るのも難しい状態だったが、同神社の工藤維春宮司、錦町の福田晃市さんらが保存会を立ち上げ、数年前から一帯の伐採や整備を進め、今では全容を見ることができるようになった▼きょうの本紙で紹介している、多良木町の久米熊野座神社裏手の久米城跡(久米公園)は、かつてサクラやツツジの名所として花見客でにぎわっていたが、近年は訪れる人も減り荒れ始めていた。現在、地元住民の森林ボランティア団体による遊歩道整備と植栽が続く▼中世城跡では、あさぎり町上の麓城跡が紅葉スポットとして有名になったが、久米城跡も地道な活動が結実し名所復活、地域の歴史伝承につながることを願いたい。