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2026/02/10
(火)
- 今回の衆院選でも明らかだが、社会にはSNSなどによるデマとひぼう中傷ネタが無数に転がる。その動機が自己優越など私欲では極めて浅薄だ。こんな時代ゆえに正論こそ不可欠と信じる▼好きなスポーツ競技にラグビーがあり、理由はノーサイドの意義。競い合った敵と味方の別なく健闘し合う行為を指す。先に始まった冬季五輪では国家の威信を懸けた勝負ながら、笑顔で表彰式に臨む選手らの表情に敵意は皆無だ。そして彼らは、自省心を育み次の勝利に向けて歩み出す▼競争との表現では生ぬるいが、一方的な戦いとなった今回の衆院選。民意を反映した結果の事実は不変である。投開票からまだ2日と間がなく、憂き目の候補者と熱烈な支援者には異論もあろうがまずはノーサイドだ。全陣営関係者の労苦と熱意、希望や絶望の類いを慰労しつつ今後も国家国民のためにまい進を願う▼江戸期の平戸藩主、松浦清の言「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」に「勝っておごらず、負けて腐らず」を付記する。政治では目前の実利や私欲のための権謀術数より、天下の大義こそが正道であり必須だ▼たとえ青臭くとも正論を吐ける大人でありたい。