- 2025/04/30 (水)
- 大型連休前半4日目の昨日は「昭和の日」。以前は「天皇誕生日」だったが、昭和天皇の崩御により、平成に入り「みどりの日」に改められた▼しかし、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日として平成19年から「昭和の日」となり、「みどりの日」は5月4日に変更された▼ことしは昭和100年、戦後80年の節目として「昭和」回顧のテレビ番組や書籍を目にする。先日、書店をのぞくとレトロな表紙が気になり、手に取ってみると科学雑誌「子供の科学」の戦前、戦中の紙面を紹介した特集本▼中学生のころに読んでいたが、老舗雑誌の休刊が相次ぐ中、同誌は大正13年創刊から現在も発行され、昨年100周年を迎えたと知り驚いた。特に戦中の紙面では、空襲対策など深刻さが伝わり、当時の子どもたちが「激動の日々」に翻弄されていたことがうかがえる▼時代は「平成」から「令和」に変わり、“昭和も遠くになりにけり”となったが、「昭和」が残した教訓は実に多い。特に戦後が末永く続くためにも戦争の記憶の風化を防ぎ、どう次世代へ語り継いでいくか。現世代の責務は重い。

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