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  • 2025/04/22 (火)
  •  先の小欄で健診結果にふれたら早速、知人が疑ってきた。健康の恩恵こそ、外見とそぐわぬ日々の食生活とならぶ飲茶習慣のおかげと弁明。新茶の季節に心身が喜んでいる▼季節行事など心躍る時期が年に複数ある。自然を相手にその風向きをめでる楽しみも結構だがやはり健啖らしく、食関連の話題が不可欠。来月1日の八十八夜を含めた新茶シーズンの到来だ。若さと清らかさ、生命力すらいただけるようなこの時期ならではの代物▼飲茶といえば今やペットボトルが一般的だ。味は二の次、手軽さが端緒の品も最近は下手なリーフ茶より飲める場合も。それでもダイエット効果への期待に加え、気分や状況に合わせた茶葉の選定と入れ方など、そのひとときの味わいは格別なのだ▼お茶といえば営業職時代の得意先訪問。一服すれば不思議と世間話に花が咲き、時に重苦しい雰囲気の解消にも役立った。中でもテアニンを含むためか飲茶には互いの心をつなぎ丸く収める、いわゆる人と人の結束など精神安定効果も期待できそう▼当地は、日本茶アワード各賞ほか数々の受賞歴を誇る名茶の産地。そこに住まえる喜びは、心を静め自ら煎じ入れてこそ味わえそうだ。

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