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2025/04/11
(金)
- 新年度になり早くも10日が過ぎた。人吉球磨を含む九州北部地方の観測史上最も早い梅雨入りは2021年の5月11日ごろ。隣接する九州南部は1956年に5月1日ごろという記録もある。出水期は間近▼今月1日、球磨村で自主防災組織と防災士の連絡会議が開かれた。本年度は熊本県教育委員会の防災教育研究推進校に指定されている球磨清流学園の教職員らも出席。自主防災組織による地域の特色を踏まえた計画や活動状況を共有した▼印象深かったのは要援護者の把握と連絡網。人口が減少し、危険箇所や連絡網の見直しの必要性を挙げる地域、要援護者の避難支援に当たる住民を二重、三重に決めている地域も▼今後は15日に村民防災ブロック会議、5月は全村民が避難について考える日を計画。令和2年7月豪雨を教訓に「出水期までに防災意識と備えを最大限に高めたい」という。役場職員の人事異動や地域の役職員が交代する4月、球磨村の備えは始まる▼梅雨入りまで「あと1カ月ある」と思うか「もう1カ月くらいしかない」と思うのか。考え方次第で行動は変わる。災害が頻発、激甚化する時代。家族や地域、自分の命を守る行動の確認、改めて。