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  • 2024/05/01 (水)
  •  きょうから5月。また、立春から数えて88日目の「八十八夜」。上記にあるように茶摘みの最盛期にあたり、この日に摘んだ新茶を飲むと長生きするといわれている▼確かにお茶には健康に良い成分が含まれており、特にカテキンは抗酸化作用をはじめ血中コレステロールの低下、虫歯予防などさまざまな効能が知られている。健康志向の高まりで好調に思われがちな生産販売面だが、近年は厳しい状況が続く▼特に一番茶の価格は昔に比べると下落。急須でいれるリーフ茶の需要が減り、低価格のペットボトル茶の需要が増加したから。一方で、外国では緑茶人気が高まっており、輸出量は増加傾向。郡市でも輸出に取り組む生産者が増えている▼リーフ茶の減少には食生活の変化も否めない。お茶に合う和食から洋食が増え、手軽さを求める若い世代には急須でいれた後の茶がら処分も面倒なようだ。急須がなくても紅茶のようにカップで楽しめるティーバッグ商品も増えてはいるが…▼冷たいペットボトル茶もいいが、いれたてのリーフ茶は香り豊かで、お湯の温度ひとつで味わいも変わる。湯のみの中に広がる新緑を目で楽しみながら初夏を味わいたい。

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