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  • 2024/04/24 (水)
  •  先日、五木東小学校体育館で開かれた「五木村の今後の村づくりの方向性についての村民集会」。木下丈二村長は、下流の相良村に計画されている流水型ダムを前提に今後の村づくりを進めていくことを村民に表明した▼出席した村民からは木下村長の考えに賛同する意見、村民の賛否を問うべきとの提起をはじめ、振興策では事業中止となった県営五木ダムの復活、県道宮原五木線のトンネル整備の要望など、村が抱える課題が浮き彫りに▼その中で「人口が減るのは生活が不便だから。若者は便利な生活を求めている」との声も。昭和35年に6千人を超えていた人口は川辺川ダム建設計画が動き出してから離村者が増え、同45年は4千人台、同55年は3千人台と急激に減少が進み、令和4年に1千人台を割り、ことし3月で935人▼昨年策定した振興計画では「誰もが安全・安心に住み続けられ、若者が集まる“ひかり輝く”五木村」を掲げていたが、平場など新たなインフラ整備は完成までに時間を要する。流水型ダムも同様。半世紀以上続く翻弄の歴史に終わりは来るのか▼集会で木下村長は“新たなスタート”を強調したが、ひかり輝くゴールへの道のりは遠い。

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