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  • 2024/04/18 (木)
  •  あすは二十四節気の一つの穀雨。この時季の雨があらゆる穀物を育てる、いわゆる「百穀春雨」が由来だ。予報では週末からしばらくは雨続き▼その昔、田植え準備の開始の目安ともされ、雨で潤った畑もまた播種を待つ。さらにこの日以降は降霜もなくなるように、暖房器具もほとんど不要となろう。農作業の節目に限らず、穀雨を目安に寝具の入れ替えや衣替えなど夏への備えもぜひ▼夏や備えと聞いて連想するのが大雨。ことしに入り毎月のように、県内各所で当月の時間雨量が観測史上最大を記録している。先月は市内川下り発船場付近の河床掘削現場が濁流にのまれる様子と土臭から、4年前の豪雨災害を想起した。被災者の苦悩を思えば忌まわしい雨も、生物の生命維持には欠かせない▼水と生命維持といえば人体の水分量。一般的には約6割だが、これから迎える梅雨は高湿、さらに猛暑日が当たり前の夏を過ごす場合、水分の適量摂取が必要だ。ちなみに体内水分の5%の喪失で脱水症状、10%では循環不全などを発症。そして20%ならば死に至る▼夜中のトイレは不安だが国は就寝前と起床後の一杯を推奨する。健康維持のため一日に約1リットルは飲水を。

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