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2024/04/12
(金)
- きょう12日は「パンの記念日」。その由来については本紙3面の広告に譲るが、パン製造に関わる業界団体で構成するパン食普及協議会が1982年に制定し、普及に力を入れている▼昭和の時代、農業が盛んな郡市では米食が中心。パンといえば、農作業の合間の“よけまん”の菓子パンや学校給食のコッペパン。米が余るようになり、消費拡大から米飯給食が加わったが、牛乳との相性はいまひとつだった▼時代とともに日本の食文化も和食から洋食化が進み、朝食は手軽にパンという家庭が増えた。店頭に並ぶ種類も豊富で、最新トースターを使えば「外カリッ、中フワッ」の言葉どおりおいしく焼き上がる▼ご飯を中心とした“一汁一菜”もおいしいが、パンと米の違いといえば、原料の小麦の9割を輸入に頼っている点。ロシアのウクライナ侵攻後、値上がりしたのは記憶に新しく国際情勢にも左右される。郡市で栽培され、来月収穫を迎えるのは焼酎の原料となる大麦▼今後さらに多様化していく食生活。米、パン、麺と主食の選択肢は広がったが、郡市は良食米の産地。パン好きや小麦が駄目な人には米粉パンもある。地産地消の視点を忘れずに。