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  • 2024/04/10 (水)
  •  能登半島地震が起きて3カ月が過ぎたが、その後も千葉や東北で地震が続き、今月3日には台湾東部沖を震源とする地震も▼一昨日は、大隅半島東方沖を震源に地震が起き、宮崎県南部では震度5弱、郡市でも人吉市や上中球磨で震度2を観測した。南海トラフ地震の予兆かと思ったが、想定震源域とは違うという。とはいえ各地で頻発すると震災への不安は募る▼震災に限らず、災害後に深刻なのがライフラインの寸断。中でも水の確保は生活する上で欠かせない。8年前の熊本地震では、人吉市の場合、水道管の寸断ではなく濁度の上昇により断水。各地に応急給水所が設置されたことを思い出す。市は、地震に備えて揺れに対応できる耐震性管へ順次更新を進めているが、耐震化率は24%で熊本県の基幹管路耐震率31%よりも低い状況▼断水に備えて個人の飲料水備蓄は必要だが、その量には限界がある。きょうの本紙で紹介している多良木町の貯水機能付き給水管は、水道管の途中に貯水タンクがあり、断水時にはタンク内の水が使える仕組み。各避難所にあれば心強い▼いつ何どき襲われるか分からない震災。8年前を思い起こし自助の備えは万全に。

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