HOME>>瀬音

  • 2023/03/20 (月)
  •  14人の死亡、約6300人の被害を起したオウム真理教による「地下鉄サリン事件」から、きょう20日で28年を迎えた▼「地下鉄サリン事件」は、平成7(1995)年3月20日、松本智津夫元死刑因(教祖名・麻原彰晃)の指示を受け、教団幹部らが月曜日の出勤ピーク時を狙い、東京都内を運行中の地下鉄5車両内に猛毒のサリンを散布した無差別テロ事件▼28年前のあの日は、地下鉄の四谷三丁目駅で降り、いつものように午前8時すぎに出社。さっきまで乗っていた丸の内線では、すでに隣の四谷駅から車内にサリンの散布が始まっていたことを、まったく知らなかった▼郵便局の機械保守にタクシーで向かった。地下鉄はまだ動いていたのか確かな記憶はない。覚えているのは昼食中、飲食店のテレビから流れる事件のニュース。駅で化学防護服、救助される人々の様子が「本当に日本で起きているのか」と異様に映り、「巻き込まれていたかもしれない」と恐怖に包まれた▼28年たった今も被害者が抱える不安、後遺症を考えると、事件はまだ終わっていない。けさ、霞ヶ関駅で黙とうをささげるニュースが流れた。風化させない取り組みが求められる。

トップへもどる