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  • 2023/03/17 (金)
  •  桜の里で知られる水上村が昨日、サクラの開花宣言を行い、これから春本番▼この時期、労働組合と企業との賃上げなどを巡る春季生活闘争、いわゆる「春闘」がヤマ場を迎えるが、ことしは組合の要求に対し満額回答が相次いで早々に妥結。昨今の物価高騰では当然の流れか▼ただ、いずれも体力のある大企業が中心。日本企業の99.7%、従業員の68.8%を占める中小企業はそうもいかない。原材料費の値上げ、物流のコスト上昇が続く中、すぐに価格転嫁できない状況も。加えて以前から深刻なのが人手不足▼特に郡市では、人口減少と若者の流出に歯止めが利かない。コロナ禍、令和2年7月豪雨災害を乗り越えて再建、再開を果たしても人が集まらずに苦慮。高給待遇でも打ち出せればいいが零細企業には難しい。また、以前から課題に挙がるのが若者の定着率。仕事を覚えて、これからというときに離職していく。売り手市場とはいえ仕事に対する考え方も変化しているのか▼県内では菊陽町に台湾のTSMCが進出し、周辺は半導体バブルに沸き立つ。郡市からの人材流出に拍車をかけることにならなければいいが。郡市企業の奮起を願う。

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