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2022/09/27
(火)
- 「あなたの電話で守れる命があります」。全国２２５カ所の児童相談所が昨年度に対応した子どもへの虐待相談件数が過去最多の２０万７６５９件（速報値）に上ったとの発表を知り愕然とした▼厚生労働省によると、児童虐待の相談は３１年連続で最多を更新。令和３年度は前年度と比べ２６１５件増加した。子どもの目の前で配偶者や家族に対して暴力を振るう（面前ＤＶ）などの「心理的虐待」が全体の約６割を占め、殴る蹴るなどの暴行を加える「身体的虐待」、子どもを家に閉じ込め食事を与えないなどの「ネグレクト」（育児放棄）、「性的虐待」の順▼児童虐待による死亡事例は年間で７０件以上。単純計算すると、５日間に１人の子どもが命を落としていることになる▼最近、テレビでは保護者が幼いわが子に暴力を振るったり、未来ある大切な命を奪うといった悲しい事件を報じるニュースが後を絶たない。児童虐待は決して他人事ではなく社会全体で関わり、解決していくべき問題なのだ▼子どもが発するサインを見落とさず「児童虐待かも」と思うようなことがあれば、児童相談所虐待対応ダイヤル「１８９」（通話無料）まで迷わず電話してほしい。
