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  • 2022/09/20 (火)
  •  円高と原油高に“悪いデフレ”風が吹きすさび、消費者物価は右肩上がりの天井知らず。常に下降傾向の生活では購入品の質と量など比較衡量の機会が増えてきた▼家族が多ければ購入金額もかさみ、家計を預かる主婦(夫)にとり1円差は重要だ。経済円環主張の立場から、地元資本スーパーの利用は絶対だがディスカウント店との同質品価格のかい離の大きさは如何ともしがたい。冒頭の社会状況も手伝い、両店の利用バランスはすでに崩れつつある▼質と量を求めるといえば、企業採用はその最たるもののひとつ。大卒求人倍率は1.50倍の上、雇用の流動化は激しく新卒とともに今や中途採用が当たり前だ。質と量を兼ねたスカウト型の活用が理想でも、条件や知名度不足が枷の中小零細企業には縁遠い条件だ▼質と量の関係性は仕事や対人関係でも該当する。ルールや手順に沿う前提であれば過去の経験上、大半の人びとは量を優先しその後、経験値の向上に伴う判断尺度で質を見極める流れである。中には安易な“コスパ志向”で礼を失する輩もいたなぁ▼結局は自らの欲得を抑制できれば何事においても答えは見出せよう。最後は質がものをいうはずだ。

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