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  • 2020/05/30 (土)
  •  「コロナ」を組み合わせれば「君」という字になるとの新聞記事を見た。たまたまかもしれぬが、気がついた人はある意味すごい▼コロナは「皆既日食の時に太陽の周りに広がって見える青白く丸い光」、君は「人を尊敬して言う言葉」とも辞書にあるが、新型、ウイルスが前後に並んで怖がられる昨今、「コロナの君」とは呼ばれたくない▼若いころ、「二階(貝)の女が気(木)にかかる」は櫻、「いと(糸)し いと(糸)しとい(言)う心」は「戀」(ともに旧字)と字の覚え方を習い、にんまりしたものだ。言葉や漢字は面白い。「菊」は「きく」という音読みだけで訓読みはないと知った時はなるほど!だったが、辞書を見ればそんな漢字は他にも結構あってがっかり▼別の新聞には、コロナ関連で「件」印の鋸の記事。50年も前になろうか、大工町通りの家屋か塀に体は動物、頭は人間の大きな絵とともに「件はうそをつかず」か「言わず」か記されていた▼調べたら「くだん」は「19世紀ごろから日本各地で知られる妖怪で半人半牛の姿」とあった。だから漢字は「件」、脚光を浴びているアマビエと同類だったのかと分かり、長年のもやもや感が晴れた感じ。

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