HOME＞＞瀬音
-
2020/05/22
(金)
- 新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、施設に求めていた熊本県の休業要請が解除されたきのうは、「小学校開校の日」。約１５０年前の明治２年５月２１日、日本初となる小学校の開校式が京都で行われたことに端を発する▼上京第二十七番組小学校といい、番組という行政区画が敷かれていた当時、住民の向学心により番組ごとに小学校が創設された▼学びやは、別れる寂しさと出会う喜びを繰り返しながらさまざまなことを体得して成長する場。春以降、長期にわたる前例のない郡市の休校は１０日後の６月１日、本格的に再開する▼それに先駆け、多くの小中学校で２５日から移行準備として給食が始まる。いつ、どこで、どのように感染するのか分からない油断禁物のコロナ禍だが、分かってきたことも幾つか▼子育てと仕事の両立に忙しい知人いわく「学校や給食のありがたさに改めて気付かされた」と。人は誰しも日常の当たり前がそうではなくなった時、初めて何らかの気付きを伴うもの。水や酸素、電気などもそう▼ともあれ、子どもたちの元気あふれる声、無邪気な表情が一日も早く学校や地域に戻り、日常の生活を送れることを切に願う。
