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2020/05/19
(火)
- 山間部や秘境の隠者はともかく、人間社会では対人関係が必須。救いもあればストレスの原因にあふれる。基本的に人付き合いはストレスを生じさせるもの▼このコロナ禍における大きな課題の一つが対人関係だと思う。テレワークによる夫、父親の在宅、休校による子どもたちの在宅、そして仕事や家事に追われる妻、母親の負担など。これまでの生活スタイルの激変が、互いにストレスを誘発する▼学校職員で二児の父親でもある知人の場合、子どものかんしゃくの増大と、暴力的言動が顕著と断言。今後を思うと不安しか覚えない両親の心底を微妙にキャッチ、子どもなりのストレスになると分析▼「宇宙ストレス」というものがある。これは宇宙空間の密室に長期にわたって滞在した場合の精神的負荷をさす。心身を鍛え上げたエリートですら、最悪の場合はうつ病に陥るというから軽視できない▼先述の知人によれば、登校日を境に子どもの言動が緩和されたという。出勤に登校など、平凡な日常生活の価値に気付かされたとも。大人は我慢できても子どもには苦痛の忍耐▼今回のコロナ禍を逆手に取れば、今はストレス対応の機会か。解消法の模索は続く。
