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  • 2026/04/14 (火)
  •  10年前のあの日のことはなぜか鮮明に覚えている。昼間、黄砂にかすむ人吉市を撮影したこと、強い揺れから一夜明けた15日の夕日に染まる真っ赤な雲の群れ。きょうは熊本地震の前震発生から10年▼令和2年7月豪雨で人吉球磨は被災し、元日に能登半島地震が発生した一昨年の8月は日向灘を震源とする最大震度6弱の地震で人吉球磨も震度4を観測した。先月15日からは天草・芦北地方を震源とする地震が続く▼思えば10年前、震源地でない小生さえ度重なる揺れが怖くて車中で過ごした夜もあった。熊本市の親戚宅には怖くて手伝いに行けず、その親戚が豪雨災害後にわが家の片付けに来てくれた時は心から申し訳なく思った▼豪雨災害の被害が大きかった球磨村では、年度の始まりに合わせて1日に自主防災組織と防災士の連絡会議が開かれた。梅雨入りまでに最大限に意識を高めるためで、今夜は村民防災ブロック会議も開催。被災地の備えは既に始まっている▼本紙ではきょう、8ページの特集を組んでいる。十年一昔、十年一日の如し。改めて被災者、支援者の当時の経験や思いにふれた。風化させず、記憶を教訓として未来につなぐ一助になることを願う。

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