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国登録有形文化財「新温泉」の保存活用を 市にイメージ示し要望(2025/08/20) (2025/08/20)
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要望書を提出する伊藤さんら共同代表
 令和2年7月豪雨で被災し、復興に向けた区画整理事業が進む人吉市紺屋町で、施行区域内にある国登録有形文化財「新温泉」の保存、活用に向け、所有者や専門家らが16日、松岡隼人人吉市長に対して建物と敷地、道路などの文化的景観を一体的に保存する活用イメージを示し、仮換地指定の変更を求める要望書を提出した。
 今回の要望は、区画整理事業そのものに反対するものではなく、復興と文化財保存の両立を図ることで、人吉市の将来的なまちづくりにプラスの効果をもたらすことを目的としている。
 実行委員会の共同代表から所有者の永見明子さん(71)、NPO法人熊本まちなみトラスト理事長で熊本大学名誉教授の伊藤重剛さん(73)、令和2年7月豪雨で被災した国登録有形文化財の旅館復興などに尽力した元熊本高専教授の磯田節子さん(75)らが出席。
 「新温泉」は昭和6(1931)年に開業した木造の公衆浴場で、当時からの姿を今に伝える貴重な文化財として、令和5(2023)年に国登録有形文化財に認知された。同豪雨災害では5メートルの浸水被害に見舞われ、現在も営業を休止している。
 市が現在進める区画整理事業では、新温泉を含む一帯がかさ上げされ、建物の位置も変更される計画。しかし、実行委員会では「建物と敷地、道路が一体となった歴史的なたたずまいこそが文化的価値」として、現在の計画ではその価値が失われると訴えている。
 提出した要望書は①最大2メートルのかさ上げ計画に対し、温泉施設は現在の地盤の高さを維持してほしい②建物が区画道路にかかるために位置変更を余儀なくされる計画に対し、現在の位置のまま保存してほしい―の2点を中心に変更を求めており、ほかの区画の復興事業に大きな影響を与えることなく、復興まちづくりと文化財の保存を両立させる。
 磯田さんが活用イメージ図を示しながら、単に建物を残すだけでなく、多くの人が集う憩いの場として再生させることを提案。再配置が予定されている幅員4メートルの区画道路は、現在の道路に近い形状の「特殊道路」として、歴史的な街並みの雰囲気を残すように提案し、「将来は温泉の復活を目指す」とした。
 伊藤さんは「人吉市のためにも昔ながらの街並みの景観をそのまま残すことが公共の利益になる」と述べた。
 永見さんは「幾たびの水害を乗り越えた歴史を体験する建物。豪雨災害以降、市街地で昭和の木造建築が姿を消している」と述べ、今後、山田川の堤防道路が高くなることを見据え、「堤防から『新温泉』を正面に眺めると、まるで『昭和の箱庭』の景色になると思う。周辺は変わってしまっても昔のままの昭和が残る」と話した。
 対応した溝口尚也副市長は「要望は市長に伝える」と答え、要望内の詳細を確認した。
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