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松谷村長　辞職届提出「不出馬」意向　村議会に「自主解散」の動き(2025/12/16) (2025/12/16)

　球磨村の松谷浩一村長は１５日午前、村議会の舟戸治生議長に「辞職届」を提出した。１２日の１２月定例会で不信任決議を受け、村長としての進退が注目されていたが、伝家の宝刀である「議会解散権」を行使せず、自ら身を引く決断を下した。さらに、松谷村長は辞職に伴う出直し村長選には「現時点では出馬しない」との意向を固めた。これに呼応するように村議会側でも「自主解散」に向けた動きが浮上しており、村政はトップと議会双方が入れ替わる全面的な刷新の局面を迎える。

　松谷村長は１５日朝、登庁すると議長室を訪れ、舟戸議長に辞職届を手渡した。１７日に開かれる臨時会で議会の同意が得られれば、１９日付で辞職する見通し。
　松谷村長は現在２期目。１期目の就任直後に襲った令和２年７月豪雨からの復旧・復興や新型コロナウイルス対策などに奔走し、その実績から２期目に当選した。しかし、一勝地交流センター「かわせみ」の未払い金問題や職員への不適切発言など一連の騒動に対し、議会との対立が激化。「辞職勧告決議後も事態の改善が見られない」として１２日に提出された不信任決議案が賛成８、反対１で可決されていた。

●「大事な時期に申し訳ない」
　松谷村長は当初、不信任可決に伴い１０日以内の辞職か議会解散、１０日経過に伴う失職の選択を迫られ、「全ての選択肢を含めて検討する」としていたが、関係者によると、１３日から１４日にかけて支持者に自ら辞職する意向を伝えたという。
　２期目の現職が引退することで、次期村長選は新人による新たなリーダー選びの構図となる公算が大きい。
　１６日の本社取材に対し、松谷村長は「現時点で出馬する意思はない。辞職と不出馬の理由については１７日の臨時会で述べる。村民には復旧・復興の大事な時期に本当に申し訳ない」と語った。

●ダブル選挙の可能性も
　一方、村長の辞職表明を受け、球磨村議会側（定数１０、欠員１）でも大きな動きとして、議員発議による「自主解散」の機運が高まっていることが、１６日までに分かった。
　複数の関係者によると、議会内部では今回の混乱について「議会の資質、在り方が問われている」との声が強まっている。村長が身を引くという重い決断を下した以上、議員もまた職を辞し、住民の審判を改めて仰ぐべきだとの判断が働いたとみられる。村議会議員は来年５月に任期満了を迎える。
　早ければあす１７日の臨時会本会議において、村長の辞職同意案に加え、議会の解散決議案が提出される公算が大きい。可決されれば、公職選挙法の規定により、４０日以内の村長選と村議選の「ダブル選挙」となる可能性もある。
　１７日の臨時会で、村長が自身の決断と不出馬の経緯をどう語るのか、そして議会がどのような最終判断を下すのか、村民の注目が集まっている。

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• 義務教育学校開校準備委員会の設置へ条例改正可決　相良村 (2025/12/16) 　相良村議会１２月定例会最終日の１２日、村立義務教育学校開校準備委員会の設置を盛り込んだ附属機関設置条例の一部改正が全会一致で可決された。令和９年度の開校を目指し、これから本格的な協議に入る。
  　１１月末現在、村内２小学校と１中学校の児童生徒数は相良南小学校１６７人、相良北小学校３人、相良中学校９５人。令和１３年度までに約７０人の減少が見込まれている。
  　少子化の急速な進行はもとより、学校施設の老朽化、個別最適な学びと協働的な学びへの対応、豪雨や台風で被災した相良北小に通う児童の安全など複数の課題が挙がる中、村は８月に学校適正規模等検討委員会（土肥洋委員長）を設け、委員に任命された保護者や地域住民、学校、保育園の関係者ら１２人は将来を見据えた学校のあり方を検討してきた。
  　その結果、同委員会は１０月に「将来的には中学校を含めた義務教育学校を視野に入れながら検討すること」等を明記した提言書を村教育委員会に提出。
  　その後、村は地区別懇談会で学校教育の現状や課題、検討の経緯を村民に説明。先月７日に吉松啓一村長をトップとする村総合教育会議を開き、小中学校を統合し令和９年度に「義務教育学校」を開校する基本方針を決定。今議会の初日に準備委員会の設置を定める条例の改正案を上程した。
  　村執行部によると、３日の全員協議会で全議員に基本方針の内容を説明。議員からは「全村的な視野に立って新たな学校づくりを目指したほうが良い」との意見があったという。
  　条例改正に対する質問、討論はなく、中村和弘教育長は「義務教育学校の開校は地域と子どもたちの未来をつなぐ大きな一歩。今後も持続可能な教育環境を常に考え、保護者や地域の皆さんと手を取り合いながらより良い学びの土台を築いていく」とコメントした。
• 多良木町で球磨拳世界大会　那須さんと保存会優勝 (2025/12/16)
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