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  • 2019/05/13 (月)
  •  人吉市民早起きソフトボール大会が、先週8日に開幕した。ことしは60回の記念大会だが、町内と一般、熟年の3部門の参加は合わせてわずか18チーム。その“衰退ぶり”を嘆く愛好者は少なくないだろう▼同大会は、人吉市が昭和35年の第15回熊本国体のソフトボール会場になったのを機に、競技の普及と市民の健康づくり、親睦を目的に始まった。その後、参加チームは年々増加し、同40年代半ばには約150チーム台にまでに増え、「夏の風物詩」と称されるほどだった▼小子が記者になりたてのころは毎朝、眠い目をこすりながら試合を取材。その日の紙面の一ページを使って試合内容を詳しく報じ、それが各町内や職場などで話題になったものだ。また、スコアブックの付け方を覚えたのも同大会のおかげと感謝▼7会場で2カ月にわたって行われていたころには毎朝、大勢の市民らが応援に訪れ、盛り上がった。そんな由緒ある大会がさびれたのは、社会情勢の変化に対応できなかったからではないか▼現在では、ミニバレーボール大会やグラウンドゴルフ大会、各種軽スポーツ大会に主役の座を奪われたともいえよう。再び盛り上がるような対策はないものか。

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