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2019/04/26
(金)
- 家庭を築き、仲睦まじくさまざまな未来を描いていたであろう夫婦。その思いは一昨日、夫が会見で明らかにした妻と愛娘の遺影から見て取ることができた▼そう、東京・池袋で今月１９日、高齢ドライバーの乗用車が横断中の自転車をはねた事故。「一瞬で私たちの未来は奪われてしまいました」と悲痛な心境を語った夫は「少しでも運転に不安のある方がいるならば、いま一度考えてほしい」と声を振り絞った▼近年、高齢者が関わる交通事故は全国的に増加の一途にあり、車のブレーキとアクセルの踏み間違い、登下校中の児童生徒の列や建造物への衝突、立体駐車場からの転落と枚挙にいとまがない▼都市部に比べて電車やバスなど公共交通の整備が課題として尽きない地方は、運転免許証を返納すれば行きたいときに行きたい所へ行けない不便さ故、運転に不安を覚えていてもなかなか行動に移せないのが実情だ▼統一地方選も終わり、今後は選挙で訴えた政策を具現化するか否かに注目。年齢にかかわらず誰もが明るく過ごす社会づくりには運転免許証の自主返納につながる利便性の良い公共交通の環境整備も言わずもがな。悲惨な交通事故を無くすためにも。
