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  • 2019/02/15 (金)
  •  早いもので来月は東日本大震災から8年、4月は熊本地震から3年。犠牲者の追悼とともに防災を考える春を迎える▼先日、労働者団体が開いた学習会で大学准教授の熊本地震における避難所運営の調査結果は興味深かった。住民主体の所は日ごろから祭りや防災訓練など地域活動が盛ん。逆に行政頼りの所は住民間の関係が希薄だったという▼広域的な大規模災害発生時、救助隊や自衛隊などの「公助」は時間を要し手が回らない部分がある。助かるには、自分で何とかする「自助」、次に頼りになるのは身近な人たちによる「共助」。それが調査でも裏付けられている▼あす開会式、明後日に本番を迎える「ひとよし温泉春風マラソン」。出場者が大会の魅力に挙げるのは、手作りのつぼん汁などの温かい昼食。テントの裏側に目をやれば無数のかまどや鍋が並ぶ。5000人規模の炊き出しにも対応できる地域力があると考えると心強い▼コースとなっている西瀬方面では、あすは地元住民たちがコースの清掃作業、大会当日は応援の“おもてなし”を予定。災害時にもこうした共助が働くだろう▼参加者だけでなく大会を支える住民にもエールを送りたい。

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