HOME>>瀬音

  • 2019/02/13 (水)
  •  近年、親が子に、子が親へ…。そんな事件が後を絶たない。千葉県では小学4年生の児童が自宅で死亡、両親が逮捕された▼事の真相は捜査の進展を見守るほかないが、親の心子知らずではなく、“子の心親知らず”も横行。家庭内暴力を意味するDV(ドメスティックバイオレンス)は身体的、精神的、経済的など多岐だ▼昔のことだが、DV被害を受けていたという女性に「わが子の笑顔に救われた」と聞いたことがある。わずかなことで手を上げる夫に「この子の笑顔を失いたくない、失わせたくない」との思いを必死に伝え功を奏した一件▼笑顔の絶えない社会、にこやかで笑いに包まれる家庭環境は、時代がどうであれ、人は誰しも望むもの。自己中心的な思考、行動へブレーキをかける施策こそ求められる時代ではなかろうか▼人吉球磨の小学校をクラス単位で紹介する小紙企画の一つ「教室のなかま」を取材するたび、子どもたちの無邪気な笑顔に心が洗われる。家族でクラスの写真を見て会話が増えたと、ありがたい言葉も耳にする。クラスみんなが笑顔になるにはどうすればよいか知っている?と聞かれたことがある。子どもたちに学ぶことは多い。

トップへもどる