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  • 2019/02/12 (火)
  •  児童生徒らのマナー向上に力を注ぐ保護者や社会だが、当の大人はどうか。特に気になるのが交通マナー▼先ごろの懇親会の帰路。信号のある歩道を横断中、後方の右折車にひかれそうになった。反射板を身に着けなかった落ち度はあっても、その存在には気付けたはず。身をのけ反った際、座席から“ひとにらみ”のおまけ付きだ▼郡市での交通安全啓発活動は数多だが、人吉市の幼稚園が組織する「人吉幼児交通安全ムーミンクラブ」の設立は40年も前。人吉青年会議所の継続事業を移管し、今でもなお活動中だ。「横断歩道では手を挙げて右、左、右、左…」。幼子らの真剣な学びの姿を裏切るドライバーは情けない▼一時不停止や速度超過は理解しても、周囲では横断歩行妨害の認識はほぼ皆無。実は違反点数2、さらに9000円の反則金である。マナーの理解が罰則への恐れでは困る。歩行者からの信頼に思いやりで返す心の余裕が大切▼マナーといえば全国でも秀逸と思える、郡市の児童・生徒らの挨拶。文化は伝統が培うものであればこそ、良識と実行の継続が重要だ▼酒どころ故に飲酒運転せず、田舎故に急がない逆説的なドライブマナーを掲げてもよい。

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