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  • 2019/02/05 (火)
  •  今季は積雪がない。昨年末の夕方に少し雪が舞ったとき、3年前の、記録的冷え込みだった1月24日の人吉で20㌢も積んだ大雪を想起したのだが…ことしはそのころも短時間舞っただけ▼知人は「暖冬」と一笑に付した。積雪は支障があるが、降らねば何か物足りない。太宰治の小説に「津軽の雪はこな雪、つぶ雪、わた雪、みず雪、かた雪、ざらめ雪、こほり雪」とあるそうだ。新沼謙二の歌にも出てくる。簡単には覚え切れないほどのそんな多彩な雪を、生活は無理だが体験してみたい▼世界気象機関が「世界で異常気象」と発表した。気象庁の1月の天候まとめで、西日本の日本海側の降雪量は少なく、鳥取市の平年降雪量88㌢が今季は1㌢も降らなかったと報じられた。人吉球磨とは直接関係ないだろうが▼寒さはまだ油断できないが、季節は確かに移ろう。あれだけ暗かった夕方も、車の前照灯が必要ないほど日脚が伸びた。帰宅時に17日のひとよし温泉春風マラソンの準備か、車道脇を走る市民によく出会う。確認はできるが、すれ違い時には留意している▼きょうは旧の元日、きのうは立春だった。雪どころか春の本格到来がほしい。週末はまた寒くなるそうだ。

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