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  • 2019/01/16 (水)
  •  一昨日の成人の日、都市部に住む友人から「(娘が)成人式を迎えられたのも皆さまのお陰です」とSNSを通じてメッセージが届いた。短文ながら幾多の苦難を経てこの日を迎えた親心が“読み取れる”▼ともあれ、成人式は一生に一度の晴れ舞台。そう思うとき、一部の成人式会場で暴れ、式典に水を差す自覚のない行動は残念極まりなく、まずは猛省の一歩から―だ▼小紙詳報のとおり、少年院・人吉農芸学院でも過日、成人式が行われた。本来だと古里で旧友らと喜びを分かち合ったであろう新成人は、自身の反省を踏まえ「二度と過ちを犯さない」と誓った。確たる決意にエールを送りたい▼この世に生まれた者、未成年だろうが、成人だろうが、法にふれるか否かは別にして、大なり小なり失敗や過ちはあるもの。要はそのことを省みて、歩を進めるかだ。院長の言葉にあった「過去は変えられなくとも、未来は変えることができる」―。今を生きるわれわれにも当てはまるメッセージに他ならない▼ことし、人吉球磨10市町村でそれぞれ行われた成人式では例年にも増して親や恩師、友人らへ「恩と感謝を忘れない」とする言葉が多かったような。

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