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  • 2019/01/09 (水)
  •  明後日は無病息災を願い、正月にお供えした餅をいただく鏡開き。正月に一区切りつける日でもあり、昔ながらの風習を重んじてぜんざい餅などを振る舞う職場や武道場も少なくない▼昨年末も然り、年が明けて成人式や消防出初式など恒例行事それぞれに「平成最後の…」の冠が付きまとう。天皇陛下が記者会見で述べられた「戦争のない」平成の時代が30年続いた安寧の時代とする認識もあろう▼新時代を象徴する新たな元号の発表はこの上なく楽しみだが、気掛かりはこれまで一時代を築いてきた高齢者、これから時代を築く子どもたちにとって住みよい時代となりうるか▼正月、久しぶりに会った友人との会話は、70歳代から90歳代に達した親、自身の健康を案じる話題がほとんど。とかく、運転免許証を返納した親を持つ友人曰く、「親は『とにかく不便。返さなければ良かった』と悔やんでいる」で共通▼交通手段が極めて限られる中、運転していた時と同様、時間や場所に捉われずどこかへ行こうものなら出費もかさみ、家にこもりがちになる故のよう。とある友人は今春の統一選を通じてこの課題解決に“スピードアップ”を期待する。

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